2019年11月14日木曜日

併願大学決定のポイント


併願大学決定のポイント


  

第1志望校が決まり、目標に向かって頑張っている頃だと思いますが、併願校の検討はできていますか? 受験大学を決める作業は、思っている以上に時間がかかります。だからといって、手を抜くわけにもいかない大事なこと。ここはしっかりと検討しなければなりません。
 これまでの受験生の動向を見ると、一般受験の場合、3~5校を受験するという生徒さんが全体の約7割程度です。第1志望校のみの一発勝負! という生徒さんは、かつてひとりもいませんでした。やはり、併願校を絞り、第1志望校の前後にどのような大学を受験するのか、バランスよく受験する必要があります。
 第1志望校より先に併願校を受験することで、入試独特の緊張感に慣れておくことができますし、1校でも「合格通知」を手にすることで気持ちに余裕がうまれ、落ち着いて第1志望校の入試を迎えることができます。このように、「保険」という意味だけでなく、第1志望校の入試で十分に実力を発揮するためにも、併願校はしっかり検討しておく必要があります。



 *ポイント1: 受験校を決めよう


はじめに受験する大学を大まかに決めしょう。受験校を決める際は、自分の勉強したい教育分野であることはもちろんのこと、試験の日程、通学までの道のり、キャンパスの雰囲気、学費、就職・進学状況、入試の難易度・・・など、色々な要素を踏まえて受験大学を決めないといけません。ここでは「難易度」や「入試科目・配点」をKEY WORDに取りあげて考えてみます。

 

KEY1:難易度


 「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という言葉がありますが、大学入試においてこの言葉は通用しません。入試の出題傾向は大学ごとに異なるため、大学別に対策を行う必要があります。さらに受験には体力も費用もかかります。受験校数はある程度絞り、一つひとつの入試に全力を注げるようにしましょう。
 その際に目安となるのが、受験大学の難易度バランスです。チャレンジ校1~2校、実力相応校2~3校、安全校1~2校、計4~6校を目安に検討してみましょう。各大学の入試難易度や合格可能性判定の確認には、今まで受けた模擬試験の結果などが参考となります。

 

KEY2:入試科目・配点


 大学受験で大切なことは、目標を見失わないことです。今まで行ってきた受験勉強はすべて、第1志望校に合格するための努力です。できればその努力が最大限に活かせるところを併願校にできるといいですね。
 入試科目が第1志望校と大きく異なると、併願校の対策に時間を取られ、第1志望校の対策に支障をきたしかねません。併願校には第1志望校の入試科目を利用して受験できる大学・入試方式を検討しましょう。その際、自分の得意科目の配点が高い入試方式がないか併せて確認しておきましょう。

 私立大学では、センター試験の成績を利用できる「センター利用方式」や1度の受験で複数の学科に出願できる方式などさまざまな入試制度があります。その中から最も自分に合うものを選びましょう。
 最近では、複数の方式を受験する人や、インターネットを利用して出願(ネット出願)した人を対象に検定料の割引制度を設ける大学があります。志望校でもこうした制度が設けられていれば上手に活用しましょう。
 科目をそろえて負担は小さく、得意科目の配点は高く、受験料はなるべく抑える。賢い受験が第1志望校合格につながります!

 

*ポイント2: 受験スケジュールを立てよう


大まかな受験校が決まったら受験スケジュールを立てましょう。ここでのKEY WORDは「連続受験」と「受験順」です。

 

KEY3:連続受験


本番の入試は予想以上に体力を使います。模擬試験を受験した日にどっと疲れが出た経験はありませんか? 本番の入試では、模試以上に緊張し、疲れもたまるはずです。連続受験はできるだけ避けましょう。どうしても志望校の試験日が重なってしまう場合でも最大3日までに留めましょう。また、地元での受験ができない場合は、移動時間などを考慮に入れて余裕のある日程を組む必要があります。本学以外で受験できる地方試験を実施している大学も多くありますので、積極的に利用して、受験に伴う移動や宿泊はできるだけ減らしましょう。



KEY4:受験順


 初めての入試は誰でも緊張し実力を発揮できないことがあります。初めての入試が第1志望校とならないように受験スケジュールを立てましょう。このとき入試難易度が右肩上がりになるのが理想的だと思います。安全校実力相応校チャレンジ校の順に受験できるとよいでしょう。
 また、受験スケジュールを立てる際に、合格発表日と第一次手続き締切日の関係にも注意が必要です。大学に合格すると第一次手続き締切日までに、入学金等を納めなければ入学資格を失います。その多くの場合、入学金(20~30万円)は入学を辞退しても返金されません。志望順位の低い大学の手続き締切日が、志望順位の高い大学の合格発表日より前の場合、余分な入学金を納める事態が起こります。なるべく無駄な出費が抑えられるよう、受験スケジュールを立てましょう。
 
 
ガンバレ受験生!! BY JJ

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