2018年10月23日火曜日

面接試験の基礎知識②


面接試験の基礎知識②

 面接の評価方法

1.点数を公表(50点など) 2.段階的に評価(A評価、B評価など) 3.点数非公表

評価方法は主に上記の3つに分けられます。点数非公表の大学の中でも、面接を重要視する大学と参考程度とする大学があり、面接の扱い方は大学によって様々です。 各自の受験大学の募集要項で事前に調べておきましょう。

面接官チェックポイント

学習意欲

 大学側は、数ある大学の中から自分たちの大学を志望する理由を知りたいと思っています。
 また、インターネットや資料で得た情報だけでなく、実際にオープンキャンパスに参加した印象や、学ぶ分野に対してどのくらい興味を持って理解をしているのか、といったことも重要視しています。面接官は受験生の「本気度」を見抜くプロです。受験生は自分の「本気度」を素直に伝えることが大切です。上辺だけの言葉では通用しません。

 *人間性

 大学側は、志望理由や学力だけでなく人間性も重要視しています。「自分の長所と短所」と言った質問を始め、受験当日の一つひとつのマナーや服装もチェックしています。  人間性とは、面接試験の日だけ良く見せようと思ってもうまくはいかないものです。日ごろの言葉遣いや行動、服装などをこの機会に見直してみましょう。

*コミュニケーション力

 相手とのコミュニケーションが成立するためには「聞く・話す・表現する」の3つの力が必要です。大学側は面接試験の中で、受験生が相手の話を聞き、自分の言葉で論理的に話し、そして相手の共感を得られるように表現することができる人物かどうかを見ています。どの一つが欠けていてもコミュニケーションは成立しないのです。まずは日ごろの友人や家族とのやりとりを振り返ってみましょう。


PS:先生や友人と面接練習は必ずしておきましょう。自然な形で面接に臨めるのが
   理想的です。ぶつけ本番では、必ずと言っていいくらいにミスが出ます。

ガンバレ受験生!!  BY JJ

 

2018年10月10日水曜日

面接試験の基礎知識①


面接試験の基礎知識①

「面接試験ではどんなことを聞かれるの?」「面接試験はどういう流れで進むの?」
このような不安を感じている受験生は多いはず。ここでは、そんな受験生の不安を解消するため、面接試験の基本的な知識や対策の方法をまとめました。

秋に入るとAO入試が本格化します。また11月からは推薦入試の出願も始まります。推薦入試やAO入試で避けて通れないのが「面接試験」です。

ここでは「面接試験」についての基本的な知識、対策の方法を①~④回にまとめました。

  面接を知ろう

面接の基礎知識

面接試験は、推薦入試やAO入試では必ずといっていいほど実施されます。また職業上、人物評価が欠かせない医学部では、一般入試でもほとんどの大学が面接試験を課しています。面接試験では、学力試験で測ることができない意欲や人間性が確認されます。また、限られた時間の中で自分を表現しなければなりません。

面接の種類

1.個人面接型

 受験者1人対面接者1人、または受験者1人対面接者複数人(2~3人)というベーシックな面接です。
 一つひとつの質問に対して、さらに掘り下げた質問をされることがあります。集団面接型や討論型の後で個人面接を課す大学もあります。

 

2.集団面接型

 受験者約2~6人対面接者1~4人という他の受験生の意見を聞くことも大切となる面接です。
 他の受験生と同じ質問をされることもあれば、他の質問をされることもあります。他の受験生と考えていた回答が同じであっても、焦らず自分の言葉で述べましょう。

 

 

3. 討論型

 受験生5~10名がグループとなり、あるテーマについて議論します。
 自分の意見ばかりを主張するのではなく、相手の意見を聞きいれながら、自分の意見を論理的に述べる力が求められます。  協調性が問われるもので、就職試験などでもよく用いられます。

 

4. 口頭試問型

 理・工学系学部や医・歯・薬・保健学系の学部で課されることがあります。理系教科の基本事項が問われたり、出題された問題を面接官の前で板書を使って解答・説明したりすることもあります。問題自体は簡単でも、説明をすることは容易ではありません。また、文系学部でも時事問題が出題されたり、英語でのやり取りが求められたりすることがあります。大学によって出題方法は様々なので、事前に志望大学の傾向を調べて対策を立てましょう。
 
PS:合格速報の追加
  *NH君→東海大学工学部に合格です!!
 
ガンバレ受験生!!  BY JJ
 

 

2018年10月5日金曜日

小論文の基礎知識


小論文の基礎知識

 
これからAO入試などで小論文を必要とする生徒さんもいると思います。ところが、小論文の対策にあたって「何から始めたらよいか分からない」、「小論文ってどう書いたらいいの?」と思っている生徒さんもたくさんいるでしょう。 ここではそんな生徒さんのために、小論文対策の基本事項をまとめました。


① *小論文とは?



読解力・思考力・論述力を問う試験

 

 小論文試験は、一般入試・推薦入試・AO入試などで課され、教科試験とは異なる学力=読解力・思考力・論述力を試す試験です。課題文(資料)を正しく読解し、その内容を的確に説明できるか(説明問題)、指示されたテーマについて自分で見解を考え、それを論理的に文章で表現することができるか(論述問題)など、知識の総合的な応用力が問われます。
 主観的な感想や断片的な意見を書き連ねるだけですむ作文とは、要求レベルがまったく違うので注意してください。小論文試験は、けっしてやさしい試験ではありません。

小論文の出題形式と出題内容

 小論文試験の出題形式(問題の形)と出題内容(問題のテーマ)はさまざまです。以下、出題形式の分類と頻出の系統、出題内容の系統別頻出テーマを掲げておきます。

出題形式

 

課題文読解論述型→日本文の課題文を与えて、説明問題や論述問題を課す。

図表分析型→グラフや表を与えて、読み取り問題や論述問題を課す。

テーマ型→テーマを指定して、それについて論述させる。

英文問題→英文の課題文を与えて、説明問題や論述問題を課す。

理科論述型→日本文や英文の課題文を与えて、理数系の総合問題を課す。

教科論述型→教科の論述問題

 
出題内容

 

医・歯・薬系/保健・看護系→医療の原理、医師と患者の関係、死生観、高齢者医療、先端医療と生命倫理、看護の原理、リハビリテーション

理・工系/農林水産系→生命科学、環境問題、エネルギー生産、食料資源

法・政治系/商・経済系/社会・
情報系/国際社会・国際文化系
/生活・環境・福祉・地域系→自由、平等、人権、民主主義、国民国家、市場原理、雇用と財政、社会保障、消費、国際経済、地域経済、女性・家族、福祉・医療

人文系→自然と文明、異文化理解、学問と教養、若者論

教育系→教育の機能・課題、子どもと社会、子どもと発達

スポーツ系/芸術系→現代社会とスポーツ、スポーツ医学、芸術論

 

 

 

②小論文対策の い・ろ・は

小論文の基本課題

 小論文では以下の5つの要素が試されます。答案を書くときには、この5つの要素を自分がどれだけ満たしているか、つねに意識するようにしましょう。

 課題文の読解

 小論文は課題文(資料)を読み解くところから始まります。読解をおろそかにしては的確な解答ができません。その際に必要なのは、筆者の主張を客観的に読み解くこと、それを批判的に検討しながら自分なりに解釈すること、の2つです。は要約問題や説明問題の、は論述問題の解答のベースとなります。

 設問への応答

 最近の小論文は総合問題化していて、設問が複数ある場合が多くなっています。各設問が何を問うているのか、事前に設問の要求を的確に把握することが肝心です。要約・説明問題:課題文の趣旨をまとめるのか(要約)、その趣旨を自分の言葉で説明するのか(説明)を確認する、見解論述問題:何についてどういう視点から議論することが求められているかを確認する、の2点が重要です。

 論述の説得力

 小論文の中心は論述問題です。指定されたテーマに関して自分はどう考えるのか、自分なりの議論を展開する必要があります。そこで最も重要なのは論述に説得力を持たせることです。説得力は、具体性:テーマに関わる事実関係に基づいて、適切な事例や体験を挙げながら、自分も当事者だという立場から議論を展開しているか、論理性:テーマに関する必須の概念を適切に使用して、論理に破綻がなく、首尾一貫した議論を展開しているか、の2点から生まれてきます。

 適切な文章表現

 小論文は相手に読んでもらうものです。表現・表記や文章構成を整えることは基本的なマナーです。表現・表記:誤字・脱字をしない、基本「~である」体で書く、文章の構成:主述の呼応、接続詞の適切な使用、必要な段落構成をする、という2点に気を付けましょう。

 基礎となる知識

 上記の4つの要素を基礎から支えるのが知識です。文章を読み書きするために必要な一般的教養があることは大前提ですが、その上で、課題文を的確に読解し、自分の論述を展開するには、志望系統の分野に関わる知識が必要です。上述の小論文の出題内容に掲載したテーマに関して、きちんとした知識を蓄えるようにしておきましょう。

 *小論文の学習対策

小論文の学習対策・演習問題の反復練習

 小論文の学習は、演習問題を数多く解く以外にありません。しかし、最初から志望大学の入試問題に取り組むのはオススメできません。というのも、上記5つの基本課題が身についていない段階では、いくら問題に取り組んだところで優れた答案を書くことはできないからです。まずは短くてもかまいませんので、基本課題を押さえた文章を書く練習を繰り返し行いましょう。
 その際、独学や自習ではなく、答案添削を受け、解説講義を受講するという授業スタイルでの学習がもっとも効果的です。
 
*大学受験科では、各分野に対応した小論文講座を設置しています。 「対策が必要!」と思った方は、是非お問い合わせ下さい。
 
 
ガンバレ受験生!!  BY JJ
 

 

お知らせ

現在、高等部ブログリニューアルしております。 開設次第、ご案内差し上げます。 宜しくお願いします。