2019年5月16日木曜日

大学進学を考えるにあたって②


大学進学を考えるにあたって②

 ②変化する大学の学部
 
5月も半ばとなり、新しい環境に慣れ始めた頃だと思います。今回は、前回に引き続き、大学進学について考えてみたいと思います。

 近年、大学の「学部の新設・再編」が活発です。
 高齢社会の到来で、「健康・福祉」「医療・看護」領域の社会的ニーズが高まっています。また、2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控え、グローバル化が注目されています。こうした時代のニーズを受け、近年新設された大学や学部をみると、教育、医療、国際、スポーツに関連したものが多くなっています。とくに看護系はここ3年ほど毎年多くの学部・学科が新設されています。国際系も全国区の有名大学で次々と学部が新設されていることもあり、受験生の関心が高い学部系統です。
 また最近登場しているのが地方を活性化させる人材を養成する学部です。国立大を中心に学部新設がみられるようになってきました。社会に役立つ人材の育成は、大学の使命の一つです。各地で課題となっている地方創生の起爆剤として大学が研究や人材育成に取り組むことで、その役割を果たそうとしているのです。
 社会の変化にともない、学問分野においても従来の枠にとらわれない複数の領域にまたがった知識や視野が必要となっています。こうしたなか、従来の学部や学科を再編する動きもあります。例えば、理工学部を「都市環境工学部」「デザイン工学部」「医療工学部」「生命科学部」といった、より専門に特化した学部へ再編する例もみられます。
 新しく設置された学部や学科には、従来みられなかった名称も出てきました。2015年度の大学の学部数は、約500種類あります。1990年度には約100種類でしたから、20年あまりで5倍になりました。「こども」「コミュニケーション」「マネジメント」「グローバル」といった、かな・カタカナまじりの学部・学科も多く、名称だけでは具体的な学問内容が分かりにくくなっています。また、「国際○○学部」など、よく似た名称であっても学部内容が全く異なるケースも多々みられます。学部・学科研究の重要性は増していると言えるでしょう。
 興味のある大学については、大学案内や大学のホームページ等を見てカリキュラムや研究内容を比較してみたり、オープンキャンパスに足を運んだりすることを強くお薦めします。

ガンバレ受験生!! BY JJ
 

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