2019年2月6日水曜日

2019年度 センター試験速報 数学ⅠA


2019年度大学入試センター試験速報  数学I・数学A [分析]

大学入試センターから今年度センター試験の平均点(中間報告)が発表されました。
数学ⅠAの暫定平均点は 59.69 となっています。 
今回は数学ⅠAの設問の概要をまとめてみました。


分野ごとの難易度・分量の差が開いた。

 

必答問題は計算量が少なく易しいものが多かったが、選択問題は誘導に気づきにくく、難しいものがあった。

*難易度
   昨年並み。必答問題は易しくなったものの、選択問題の第3問、第4問はやや難化した。

*出題分量

   必答問題の計算量は全般にやや減少したものの、選択問題の計算量はやや増加した。

 

*出題傾向分析


   出題分野に変化はない。誘導の意味を理解し活用する力が求められている問題や、
   設問のつながりに気づいて対応する力が求められている問題などやや難しいものがあった。
 
 

設問別分析

 

1

[1]平方根の処理と絶対値に関する問題であった。誘導が丁寧であったため、正しく式変形できれば完答は容易であったと思われる。<数学Iの第1[1]と一部共通問題>
[2]
偶数、奇数に関する必要条件・十分条件の問題であった。誘導が丁寧であり、考えやすかった。<数学Iの第1[2]と共通問題>
[3]2
次関数の最大値と放物線の平行移動に関する問題であった。教科書で扱われている代表的な内容で取り組みやすい。<数学Iの第2問と一部共通問題>


2

[1]余弦定理、三角比の相互関係、180°θの三角比、三角比の定義、三角形の面積に関する問題であった。点Dの位置を正しく把握できれば解きやすい。
[2]
箱ひげ図、ヒストグラム、散布図、変量の変換に関する問題であった。図から情報を読み取る設問は正誤の判断がしやすく考えやすい。変量の変換による散布図の変化を考察する設問では標準偏差の深い理解が必要で難しい。<数学Iの第4問と一部共通問題>
 

3

球の取り出しに関する確率の問題であった。(3)で確率pを用いて立式する設問は目新しく、これをうまく利用できたかがポイントになったであろう。数学B「数列」で学習する「確率と漸化式」の経験があれば解きやすかったと思われる。また、分数計算ミスにも注意したい。
 


4
 1次不定方程式の整数解と連続する3つの整数の積に関する問題であった。1次不定方程式は2015年度本試験以降4回目の出題で、確実に解きたい内容であった。(4)を考える際に(2)および(3)の内容とつなげて考えることができたかがポイントであった。


5

三角形の内接円、チェバの定理に関する問題であった。2015年度以降の本試験ではかつてみられなかったほど数学I「図形と計量」の内容が多く含まれていた。第3問、第4問に比べると取り組みやすい内容であった。
 
次回は、数学ⅡB の設問の概要をまとめてみます。
ガンバレ受験生!! BY JJ
 

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